追加工事にはなぜ費用が発生するのか?🤔【契約書を作ればトラブル防止になります】
【更新日】2022.03.01.
追加工事について質問があります🤔
追加工事の費用って業者が負担するんですか?それとも、施主が負担するものなんですか?
あとでトラブルになるのが嫌なので、詳しく教えてください。
こんな人に向けて書きました。
この記事のポイントは次の3つです。
- 追加工事には2種類ある
- なぜ追加工事は高くつくのか?
- 契約書でトラブル回避
記事を読み終えると、なぜ追加工事に費用がかかるのかが分かり、トラブルが起こらないようにする対策もわかるでしょう😊
当社クローバーガーデンは埼玉県の「外構と庭工事の専門会社」です。
毎年60件以上の外構工事を行い、多くの方に喜んでいただいています。
追加工事にはなぜ費用が発生するのか?🤔【契約書を作ればトラブル防止になります】
外構工事には追加工事が発生することがあり、とくにリフォーム工事にはありがちです。
しかし「なんで追加工事って起こるの?」「追加工事って無料なの?それとも有料?」「追加工事ってなんで高いの?」「トラブルを避ける方法って何?」「追加工事を頼みたいときはどうするの?」などとすごく悩むでしょう。
そこでこの記事では、20年の経験がある外構のプロが、追加工事の対策を解説します。なるべく費用を安くするヒントもありますよ。
どうぞ最後までご覧ください😊
それでは、ひとつずつ解説していきます。
追加工事には2種類ある
- 無料の追加工事はサービス!
- 有料の追加工事は大がかり!
無料の追加工事はサービス!
ちょっとした追加工事なら、業者は無料でやってくれます(サービス工事)。
理由は大きな手間や材料がかからず、ある工事をするのに必要なことだからです。
例えば、カーポートの柱を埋める穴を掘っていて、そこに大きな石やコンクリートがあってもサービスで工事します。「普通のことじゃん!」と思うかもしれませんが、ひとつのコンクリートを解体するのに2時間かかった経験もあります(土だけなら10分)。
もうひとつ例を挙げると、植木の抜根処分工事のとき、根っこがブロック塀の基礎下を潜り込んで隣の家まで侵入していました。当然お隣に声をかけ、ユンボーを使っての大工事になりました(1日がかり)。これは追加費用を請求しても良かったのですが、サービス工事としてやりました。一般的な植木処分なら、1時間もあれば終わります。
なぜ費用を請求しないのか?
諸経費内で対応しているからです。
外構見積もりのいちばん下には「諸経費」というものがあります(一般的に10~15%)。外構業界の暗黙のルールとして、ちょっとした追加工事は諸経費を使って対応しています。
たまに「諸経費ってよくわからないから、それを値引きしてくれ!」というお客さまもいて、上記の理由もあり理解してもらえるよう説明します。
つまり諸経費まで値引きしてしまうと、ちょっとした追加工事のたびに工事費用を請求する必要が出てきます。あなたはどっちがいいですか?
外構見積もりの詳細はこちらです⏬
外構見積もりの正しい取り方🤔【必要なもの+値引きの注意点も解説します】
有料の追加工事は大がかり!
大がかりな追加工事には費用が発生します(当たり前ですね)。
しかし外構業者もお客さまとケンカしたくないので、黙って無料で追加工事をすることが多いです。
その理由は、追加工事に費用がかかることを説明すると、急に怒り出すお客さまもたくさんいるからです(業者としてはつらい...)。
たまに多額の追加工事費用を請求するリフォーム業者が話題になりますが、それは業者選びが間違っているからです。これは別の話題なのでここでは割愛します。
上手な業者探しのコツはこちらです⏬
外構業者の探し方おすすめ5選🤩【どこに頼むかで悩んでいる初心者必見!】
それでは「なぜ追加工事にはお金がかかるのか?」をこれから詳しく解説していきます。
追加工事はなぜ高くつくのか?
追加工事ってお金が高くかかるんでしょ...
- 追加工事はよくあること
- 追加工事が高くなる理由
- 見積もりをとってから決める
追加工事はよくあること
「あ、ここに花壇が欲しい」とか「そうだ、コンクリートをこっちまで増やして欲しい」など、外構工事中に追加の要望を思いつくことはよくあります。
しかし何も考えずにすぐに注文してしまうと、後で困ったことが起きます。それはもちろんお金です!
追加工事を頼むわけですから、当然それには費用がかかります。「ちょっと花壇を作るぐらいなら、たいした金額ではないだろう。」と高をくくっていると、後でビックリということが現実によくあります。
追加工事が高くなる理由
プランを変更したり追加で材料を取り寄せるため、最初からプランに盛り込んでいるより費用が高くなります。
費用がかかる例は、プランを変更するために図面を書き直す時間、一度作ったものを解体する手間、カーポートやフェンスなどのアルミ商品の配送料などです。
そのため工事後に「思ったよりも多額の請求がきてびっくり!」となるのです。問題は「費用も聞かずに追加注文してしまうこと」で、素人が工事加費用が分からないのは当たり前です。
見積もりをとってから決める
追加費用にびっくりしない対策は簡単です。ちゃんと見積もりを取りましょう!
追加工事を依頼する時は、工事現場にいる職人さんに直接言うのではなく、外構会社の担当者を呼んで要望を伝えましょう。そして、口頭ではなく必ず文書(契約書)で正式な追加見積もりを取ってください。
その見積書を確認した上で、追加工事をするかしないか決めましょう。そうすれば後で「お金が足りなくて困った...」「なんで追加工事費が発生するんだ!」ということにはなりません。
職人と口約束せず、担当者と話し合って見積もりを作ってもらいましょう!
リフォームでは追加工事がありがち
えっ!?なんで追加でお金を払わなければいけないの?
- リフォームに追加工事はありがち
- 地中埋設物は把握できない
- 予算にゆとりを持たせる
リフォームに追加工事はありがち
リフォーム工事は、見積もり段階で正確な費用を出すことが難しいです。
理由は、予想ができない工事が必要になるからです。プラン変更や追加注文をしなくても、工事費用が大幅に加算されることがあります。
例えば、車庫のコンクリートを解体したところ、コンクリートの間にガス管や水道管が入っていて一緒に壊してしまった。また、昔埋めたコンクリートガラや大きな庭石が出てきて、それも撤去しなければならないなど。
今の水道管は塩ビで埋設してありますが、昔はもちろん鉄管。ある程度古くなると湿気やサビが出てきて、ボロボロになってしまいます。ガス管も同様です。
地中埋設物は把握できない
土の中にあった「水道管やガス管」が腐っていることはよくあります。
水道管がサビて穴があいてしまっていたら、お金が足りないからとそのまま埋めてしまいますか?いずれ破裂して、またコンクリートを壊す必要が出てきます(ガス管も同じ)。
ところがこの修繕費用は、当初の見積もり段階で正確に把握することはできません。リフォーム工事が始まり、解体したり穴を掘ってみて初めて発覚することが多いからです。
分かりやすく建物の例をあげると、設備を新しくしてインテリアがきれいになっても、家そのものの土台が腐っていてはせっかくのリフォームも台無しです。腐っている部分を修繕して、丈夫で長持ちする家にすることが大切になります。
予算にゆとりを持たせる
リフォーム時の修繕費をあらかじめ把握するためには、「どれくらいの追加工事がありそうか?」を外構業者の担当者に聞いておきましょう。
そして予算にゆとりを持たせておくことが大切です。「当初より予算を上回った理由」の調査データを見てみると「見積もり時には分からなかった工事」のために追加費用が発生した人がかなりいます。
工事費用に関しては、十分慎重に取り組みましょう。
リフォーム工事ではよくあることで、追加費用の負担はご理解ください。
契約書を交わしてトラブル防止!
無料で追加工事やってくれると思ってたのに、話が違うじゃないか!!
- 口約束はトラブルの元
- 工事職人にも責任がある
- 契約書を取り交わしておこう
口約束はトラブルの元
予定外の費用が発生する追加や変更は、業者との間で文書を取り交わすことが大切です。
理由は、口約束だと工事が終わった後に、「言った」「言わない」のトラブルが発生する恐れがあるからです。
文書に残しておくのは、追加や変更の内容とその費用。つまり見積書をその都度、作成してもらうことになります。あとで急に請求書が来たら、誰だっていい気持ちはしません。
工事職人にも責任がある
わたしも職人なので言い訳させてください。
担当者と違って、職人は毎日お客さまと接するので、長く工事をしていれば友達のように親しくなります。そうなると、ちょっとした工事を頼まれても「いいよ!簡単だからやってあげる」と気楽に引き受けてしまいます(職人は基本的にお人好し)。
また職人は金勘定が苦手です。仕事が終わって事務所に戻ったあと、はじめて「お客さんに頼まれたからやっといたから」と現場担当者が青ざめることを簡単に言います。
あるいは職人は忘れっぽいので、お客さまに言われたことを担当者に伝えるのを忘れます(現場仕事が終わったら、今日の仕事は終わりと考えている)。
これがよくあるトラブルの元で、あなたがいくら「職人さんがサービスでやってくれた」と言っても、職人が「そんなことは言ってない」と言われたらそれまでです。
契約書を取り交わしておこう
難しいことは全くありません。
A4の紙に「工事に変更箇所と金額」を明記し、双方の署名捺印があれば契約書となります。その書面を保管しておけば、後で何かあっても正式な証拠となるのでトラブルは防げます。
あなたと外構業者、双方にとって有益な方法です。大切なお金に関わることですから、これぐらい慎重にやっておくべきでしょう。
面倒臭がらずに、文書でしっかり契約をすればトラブルは起きません!
追加工事のタイミングはいつ?
追加工事はできるのかしら?
追加工事はもちろんできます!依頼するベストタイミングは2つで、
- 工事がはじまる前
- 工事が始まったらなるべく早く
です。家とちがって外構工事はあっという間に終わるので、トラブルを避けるためにも早めに伝えましょう!
- 工事中の変更は慎重に
- 設計変更は難しい
- 工事のやり直しにならないタイミングで
工事中の変更は慎重に
工事中に材料や設計を変更する場合は、慎重に行ってください。
カーポートなどのアルミ製品などは、発注してした後に変更するというのはかなり難しいです。
時間があれば毎日でも現場に足を運び、工事の進み具合を見てどんな工事が行われているのを確認しましょう。さらに担当者に「いつまでなら製品の変更が可能なのか?」を聞いておきましょう。
設計変更は難しい
理由は、ひとつの変更だけでは済まず、そのほかの場所にも影響が出るからです。
例えば、門扉のサイズを変えてしまうと、それに付随する門柱や床仕上げに影響が及びます。水道も位置を変えるだけで、給排水管工事やブロック塀の位置などに影響を与えます。
大きな設計変更が難しのは、工事が中断されてしまうからです。設計変更が絡むような要望は、工事が始まる前にするべきことです。
その代わり、単に色や柄を変更するだけなら、商品発注の直前でも大丈夫!ギリギリまで考えて、慎重に選ぶことも可能です。
工事のやり直しにならないタイミングで
追加工事は工事のやり直しにならないタイミングで、担当者に伝えることが大切です。
おすすめの対策方法は「毎日工事現場を見ること」で、追加を思い立ったらすぐに担当者に連絡しましょう。そして「できるかできないか?」「できるとしたら追加費用はかからないか?」を聞いてから判断するのが大事です。
例えば、手すりを壁にとりつける場合、固定するためにの金具が必要です。しかし、金具を取り付ける穴をあけてしまったら、元通りきれいに仕上げることはできなくなります。
いつ何が出来上がるのかは、素人には判断が難しいです。追加工事はなるべく早い時期に伝え、トラブルを避けるようにしましょう。
追加工事は早めに伝え、ちゃんと見積もりを作成してもらいましょう!
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 追加工事には2種類ある
- なぜ追加工事は高くつくのか?
- 契約書でトラブル回避
以上の3つです。
この記事では、追加工事に費用が発生する理由と、トラブルを防止する方法を解説しました。いかがだったでしょうか?
いちばん大事なことは「信頼できる地元業者に依頼」することで、これさえできれば嫌な思いをしたり騙されたりすることは無くなります。
すぐ下の関連ページで「無料で地元の外構業者を探す方法・外構業者の選び方・外構見積もり」を解説したページリンクを貼っておきます。
興味のある方はぜひご覧になってください😊
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以上、追加工事にはなぜ費用が発生するのか?🤔【契約書を作ればトラブル防止になります】…という話題でした。
更新:2022年03月01日|公開:2020年07月23日