アブチロンの人気種類はチロリアンランプ🌳【花の特徴や育て方も解説します】

こんな人に向けて書きました。

ポイントは次の3つです。

記事を読み終えると、アブチロンが庭木としてどんな魅力があるか分かり、もう庭木に選ぶかどうか迷わなくなっているでしょう😊

アブチロンの人気種類はチロリアンランプ🌳【花の特徴や育て方も解説します】

アブチロンはハイビスカスに似た花を咲かせ、下を向いた姿がかわいらしいおすすめ庭木です。

しかし「アブチロンってどんな花が咲くの？」「ツルを誘引する仕立て方は何？」「チロリアンランプってどんな庭木なの？」「斑入りの種類にはどんなものがあるの？」「枯れるのを防ぐ剪定方法や育て方は？」などとすごく悩むでしょう。

そこでこの記事では、アブチロンの魅力・育て方・剪定方法や、庭木におすすめな理由5つを解説します。園芸品種が豊富で、花色・花形・葉形は種類によっておもしろいです！

どうぞ最後までご覧ください😊

それでは、ひとつずつ解説していきます。

アブチロンってどんな木なの？

アブチロンってどんな木なの？

アブチロンの木とは熱帯~亜熱帯原産の常緑低木樹で、100種類以上の園芸品種がある樹木のことです。

従来は温室植物でしたが、最近では広い地域で庭植えされています。

アブチロンに似た花はなに？

アブチロンは、熱帯花木の代表種ハイビスカスと似ています。

しかし、アブチロンはアブチロン属でハイビスカスはフヨウ属と、全く異なる属です。

ハイビスカスのような華やかで豪華な見た目は、アブチロンにはありません。しかし、うつむき加減にふんわり咲く愛らしい花は、日本人好みです。

花言葉はなに？

「よい便り」「尊敬」など良い意味があります。

【5つ】庭木におすすめな理由

ここからは、庭工事歴20年以上の現役プロが、アブチロンの魅力をたっぷり解説していきます。

1.【庭木におすすめ】木立性とつる性の2タイプがある

アブチロンは低木のおすすめ庭木で、一年中葉っぱがある常緑樹です。

大きく育てれば樹高2～4mほどになり、敷地外から見ても目立つ庭木にもなります。

最近では、わい性で花つきがよい品種や、花を横向きに大きく広げる品種など、いろんな品種が開発されています。選ぶのが楽しい庭木のひとつです。

木立性とつる性の2タイプがある

違いは以下です。

　 　　 　　 　　 　 　 　　 　　 　　 　 　 　　 　　 　　 　 　 　　 　　 　　 　

	木立性	つる性
代表種	ヒブリドゥム	ウキツリボク（チロリアンランプ）
耐寒性	普通	強い
樹形	幹が直立する	つるで伸びる

最近人気があるのは、つる性のチロリアンランプです。あとで詳しく解説するので、お楽しみに！

2.【美しい花が咲く】開花時期＋花が咲かないときは？

うつむいて咲く花姿が、日本人に好まれる庭木です。

屋外での開花時期は4~11月。ただし周年開花性があり、屋内では冬の寒さに注意すれば（15℃以上が必要）年中開花します。

また、ハイビスカスに似た花のアブチロンは、ハイビスカスのような派手さはありません。しかし、ふんわり優しく咲く姿がなんとも愛おしいです。

花色の基本は白・赤・オレンジ・黄。現在では多数の園芸品種が栽培されていて、花色も基本色に濃淡が加わって豊富です。

花の直径は5~6cmの半開状態で、薄い花弁が長い花柄の先端につき、下向きに咲きます。

花が咲かないときの対処法は？

剪定で注意して欲しいのは、花芽をまちがって切ってしまうことです。

アブチロンは、今年伸びた枝の頂芽と側芽が花芽になります。それが年内に開花するので、花芽を見つけたらなるべく残しながら剪定してください。

また、植えたばかりのアブチロンだと花が咲かない場合もあるので、気長に数年様子を見ましょう。それと、基本的な育て方を実践してみてください（あとでまとめて解説）。

3.【エキゾチックな花は洋風向き】南国の雰囲気がある

アブチロンの中には、エキゾチックな見た目の花を咲かせる品種もあります。

元々熱帯・亜熱帯の暖かい地域原産なので、太陽の下でグリーンの葉とのコントラストが魅力的です。南国リゾートの庭にある花を思い浮かべるといいでしょう。

そこで上画像のようなオレンジ花は、和風よりも洋風の庭に植えたほうがより引き立ちます。

4.【つる性は誘引して楽しむ】仕立て方のコツも紹介

アブチロンには、つる性と木立性があるとすでに説明しました。

つる性のアブチロンは仕立てて楽しめるので、庭をデザインする幅が広がるのがメリットです。いちばん簡単なのがフェンスに絡ませることで、目隠しや夏の日よけシェードにも使えます。

また、パーゴラやアーチに絡ませたり、ハンギング（吊り鉢）や寄せ植えする仕立て方もあり！つる性は耐寒性があるので、関東以西の温暖地なら庭植えで越冬できます。

5.【園芸品種が豊富】チロリアンランプが人気の種類

園芸品種が豊富で100以上ある！

アブチロンは園芸品種が豊富で、約100種類以上あります。

上記は13種類の園芸品種だけですが、新しい品種も続々登場しています。

初心者には基本種がオススメですが、「チロリアンランプ」は耐寒性があり丈夫で育てやすい品種です。すぐ下で解説します。

チロリアンランプが人気の種類

アブチロンの人気種「チロリアンランプ」は1~2mの小低木で、庭木初心者でも育てやすいです。原産地はブラジル。

赤い筒状のがくの先に、黄色の花冠が魚のしっぽように突き出し、長い花柄の先に下垂します。鐘状花（しょうじょうか）と呼ばれ長さは2.5cmほど。

目立つ赤い部分はがくで、黄色の部分が花となります。赤と黄のコントラストが美しく可憐です。

まるで、ランプをぶら下げたような形の花を咲かせるので「チロリランプ」と呼ばれています。和名の「ウキツリボク（浮釣木）」は、花が空中に浮かんで吊り下がっているように咲くからです。

葉っぱの特徴（斑入り品種もあり）

アブチロンの葉は緑色で心臓形から卵型になり、葉縁に大きな切れ込みが入ります。カエデ（モミジ）の葉状になる品種もあっておもしろいです。

また、葉縁に白色や黄色の覆輪斑が入る斑入り品種や、前面に黄色や白色の斑点が入る品種もあり、観賞価値を高めています。

【剪定の方法】いつが最適時期？花がら摘みが大切な作業

最適な剪定時期はいつ？

剪定の基本は以下です。

邪魔になる枝やツルを整理するだけ！

アブチロンは自然樹形がおしゃれな庭木です。

生育旺盛で枝がよく伸びるので、樹形を乱す長く伸びた枝や細かい枝を整えましょう。

花がら摘みが大切な作業

アブチロンの生長は早く、開花期（4~11月）で気温が高ければ次々に花を咲かせます。

そこで、その花が咲き終わったら、花がら摘みをするのが大切です。

花がら摘みの目的は、花後に成熟する種子が育つ子房の除去で、残すと結実に栄養分が使われ次の開花が減少してしまうためです。花後は花がらが脱落せず茶色く見苦しいので、早めに花を摘むように心がけましょう。

剪定だけしてくれる業者ってあるの？

庭木の手入れ・剪定をしてくれる専門業者で、日本全国で対応してくれます。

たとえば以下が庭木の料金相場です。

どんな庭木も剪定してくれ、たった1本でも対応してくれるのがすごいです！無料で現地調査が依頼できるので、庭木で困っていたら相談してみてください。

【育て方のポイント】庭への地植えや鉢植えのコツを解説

知っておくべきアブチロンの基本情報

植えつけ、移植（植え替え）

植えつけ適期は5~7月です。水はけの良い肥沃な土壌に植えましょう。

アブチロンは暖かい地域の庭木ですが、比較的低温に強く0℃まで耐えられ、関東地方南部以西の無霜地帯では戸外に植えられます。4時間以上の日当たりに植えるのがベストです。ただ半日陰でも育ちますが、あまり暗い場所では花が咲かないことがあります。

霜が降りる地域や寒冷地では鉢植えで楽しみ、冬は屋内に取り込みましょう。関東地方以西では、霜の当たらない軒下などで冬越しできます。ただ落葉しますが心配ありません。

温度管理のポイント

アブチロンは熱帯・亜熱帯の庭木なので、寒さには弱く温度管理がポイントになります。

10℃を下回る温度条件が続くと生長が遅れ､開花まで時間がかかります。逆に､35℃以上の高温は嫌うので、猛暑が続くような場合は暑さ対策をするとよいでしょう。

鉢植えのコツ

アブチロンは日当たりと水はけの良い場所を好みます。

春から秋は、屋外室内どちらでも日当たりの良い場所に置きます。

冬の間は、室内の日当たりの良い場所に置き、冬越しには10℃程度が必要です。ある程度の耐寒性はありますが、冬場はフレーム内や温室で越冬させると良いでしょう。

周年開花性があり、屋内では冬の寒さに注意すれば（15℃以上が必要）年中開花します。

水やりのコツ

庭植えは夏期に晴天が続き、ひどく乾燥している場合を除き必要ありません。

鉢植えは鉢土の表面が乾いたらたっぷり与え、冬期は控えめにしましょう。

肥料のじょうずなやり方

植え付けや植え替え時に、緩効性化成肥料を施しましょう。

庭植えは春から秋にかけて、固形の緩効性化成肥料を2ヶ月に1回、置き肥します。

鉢植えは3ヶ月おきに油かすか粒状化成肥料を施し、半月おきに薄い液肥を施します。

増やし方（挿し木）

挿し木でふやします。

挿し木のポイント

挿し木の適期は4~10月ごろです。

春に伸びた新梢から勢いのあるものを選び、葉を数枚残し10cmくらいの長さに切り挿し穂を作ります。切り口は斜めにし、水を入れたコップに数時間つけ水あげします。これは発根を促す目的があります。

植木鉢に鹿沼土を入れ、挿し穂を半分ぐらいの深さまでさします。直射日光を避け、半日陰で管理します。約1ヶ月で発根するので、水はけがよく肥よくな用土で鉢上げしましょう。

病気・害虫の対策と薬剤

初夏から晩秋まで、アブラムシ・カイガラムシ・ハダニがつくことがあるので、発生しだい薬剤で防除します。また、真夏に立枯病（たちがれびょう）が見られます。

【おすすめ3種類】通販で買えるアブチロンの木

それでは最後に、通販で買えるおすすめアブチロンの苗木商品を紹介します！

値段相場は¥500~2,000ぐらい（大きさによる）です。小さい木は鉢植えに、大きい木はシンボルツリーとして地植えにしましょう。

植木を植えた経験がある方なら自分で植えるもよし、初心者なら植木だけ購入して業者に依頼してもよし。業者に依頼したら、その後の手入れの仕方も、こっそり教えてもらいましょう。

1.チロリアンランプ

赤いかわいらしい花を咲かせるアブチロンで、品種はチロリアンランプ（ウキツリボク）です。木立性種よりも耐寒性があり、東京以西の温暖地なら庭上でも越冬できます。

丈夫な品種なので、庭木初心者にもおすすめです。

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2.アブチロン 姫りんご

赤い花が咲くアブチロンで、品種は姫りんごです。

うつむきに咲く花がかわいらしく、真っ赤なエキゾチックな花と緑の葉のコントラストが美しいです。

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3.斑入りアブチロン

斑入りアブチロン品種で、おしゃれで明るい雰囲気が魅力です。ギザギザのあるとがった葉っぱもおしゃれ！

花のない時期でも葉っぱは一年中緑なので、カラーリーフプランツとして楽しめます（鉢植えでも）。

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まとめ【アブチロンは庭木におすすめ！】

記事のポイントをまとめます。

以上の3つです。

この記事では、アブチロンの特徴や育て方（剪定・鉢植えなど）、庭木におすすめの品種も紹介しました。いかがだったでしょうか？

アブチロンにはいろんな種類があるので、育てるだけでなく選ぶのも楽しい庭木です。白い花なら和風にも合い、オレンジの色なら南国リゾートガーデンが作れますよ！

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すぐ下の関連ページで「おすすめの低木・おすすめの常緑樹・ニオイシュロラン」を解説したページリンクを貼っておきます。

興味のある方はぜひご覧になってください😊

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以上、アブチロンの人気種類はチロリアンランプ🌳【花の特徴や育て方も解説します】…という話題でした。

更新:2022年01月16日｜公開:2022年01月15日